院長:原 茂樹(はら しげき)
・医院のある中原区宮内2丁目育ち
・日本大学歯学部卒
・東京都港区にある近藤歯科クリニックに勤務
・その後平成13年7月「西の原歯科医院」開業
・平成20年食生活アドバイザー取得
・NHKきょうの料理クッキングコンテスト決勝進出
子供の頃に手作りのおやつで育ったこともあり、日常的に台所の手伝いをする環境で過ごした私は、学生の頃より料理に目覚め、実習で忙しい時はサンドイッチなどのお弁当を作って持参していました。
休日などは珍しい食材を輸入スーパーで購入し料理本片手に本格料理に挑む日々、失敗もありましたが、料理の楽しみを知ったのもこの頃です。
開業してからしばらくは、忙しくてゆっくり食事時間も取れず、出来合いのもので簡単にすませていました。
そのせいか疲れやすく、体調の良くない日が続きました。
そこで、やはり健康の源として毎日の食事が大切と思い、再び自分で作り始めた次第です。
最初はご飯とお味噌汁、そこにサラダが増え、結局おかずも作るようになり、今では主菜、副菜、味噌汁、サラダなどを基本に、スタッフの分まで毎日”まかない”を用意しています。
毎回アンケートを取りながらメニューを検討していますが、ついたくさん作りすぎたり、逆に野菜ばかりで物足りなくなってしまったり・・・
さらには各人の好き嫌いも踏まえて作るとなると、味付け加減も含め、バランスは難しいものです。
こうしてスタッフの反応に鍛えられる日々ですが、好評だった料理は、患者さんにもお試しいただけるようレシピとして記録し、受付に置くようにしています。
そんな中、思い立って応募したのがNHKの“きょうの料理クッキングコンテスト”でした。
応募総数500通以上という難関を越え、首尾よく決勝大会への切符を手にしました。
ちなみに周りはすべて女性ばかりで、私が唯一男性出場者でした。
スタッフも応援に来てくれ、張り切って決勝戦に臨みました。
参加部門は「10分で完成!スピード料理」。
下ごしらえ、調理、盛り付けまでを10分で行うものです。
毎日の手際が役に立ち、順調に料理は完成。
結果としてグランプリは逃しましたが、料理の楽しみを実感した貴重な経験でした。
料理というものは、まず仕上がりのイメージがあり、素材をどう調理・アレンジするか、そのプロセスによって出来上がりになります。
求められた時間内に仕上げるためにどのような準備をし、どう手順を組んでいくか、手際の良さも要求されます。
また、それを食べる方の体調や好みを考えないと満足していただけません。
一方歯科治療も、術者の独りよがりでは満足のいく結果にはなりません。
患者さんの希望・要望を把握し、踏まえた上で様々な制限の中、治療を進めていきます。
このあたりは、ある意味、料理も歯科治療も相通じるところがあると思います。
相手の喜ぶ顔を考えながらの料理は、いろいろなことに活かされていくはずです。
今後も、料理・歯科治療ともに精進していきたいと思っています。