ビタミンAは妊娠中も必要なビタミンですが、妊娠3ヶ月までの過剰摂取により赤ちゃんの耳の形態異常が増えることがわかっています。
妊娠中の必要量は1日2000 IU(600μg)で、上限は1日 5000 IU(1500μg)です。ビタミンAは、通常の食事では、過剰摂取になることも不足することもありませんが、ビタミンAを含むサプリメントにより過剰摂取になる可能性があります。ビタミンAには、動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれ体内でビタミンAに変わるβ-カロテン(β-カロチンともいいます)があり、過剰摂取で問題になるのはレチノールです。β-カロテンは、ビタミンAの前駆物質であり、ビタミンAが不足すると必要な量だけがビタミンAに転換されるしくみなので、たとえ大量に食べてもビタミンAは過剰にならないので安全です。
■ビタミンA(レチノール)が多く含まれる食品
あゆ(養殖/焼き) 50g |
10000 IU |
あゆ(天然/焼き) 50g |
3300 IU |
うなぎ(蒲焼) 100g |
5000 IU |
ほたるいか(ゆで) 50g |
3200 IU |
鶏レバー 10g |
4700 IU |
あんこう肝 10g |
2800 IU |
豚レバー 10g |
4300 IU |
ぎんたら 50g |
1800 IU |
牛レバー10g |
4100 IU |
フォアグラ50g |
1700 IU |
※サプリメントと違い毎日摂取するものではありませんので、食事で過剰摂取になることはありません。